従業員から介護の相談が来ない
Q.先日、「A社員が親の介護をしなければならなくなったようだ」と同僚から聞き伝わりました。会社では介護労働者が増えつつあるようですが、どうしても人事担当者に直接の相談がきません。会社としては、従業員に困っていることがあれば、相談に応じたり、勤務配慮をしたいと思っているのですが、どうしたらよいのでしょうか?
A.介護に関しては、
- 制度を利用しても終わりが見えないので、会社やその周囲に迷惑をかけてしまう。
- 話をしても、勤務等を変えるのが難しそうで、多分、解決しない。
- 介護は先が見えないので、話をすると退職をすすめられたりしそう。
- 人事考課に影響するのではないか。
- 自分の親など個人的な事情であるため、あまり会社に話したくない。
等の理由があり、職場や人事担当者に相談しづらいという方が多いようです。
なお、いくつかの解決策として、
- 誰もが何でも相談しやすい職場風土の醸成
- 介護支援制度とそれを利用した場合の考課等の取り扱いの周知
- 介護に関する一般的な情報の周知(特に管理職や上司など)
などがあげられます。一番難しいことだとも言えますが、まずは、誰もが何でも相談しやすい職場風土を形成していくことが大切かもしれません。